2015/8/23 平成27年度富士総合火力演習定例


年に一度、陸上自衛隊東富士演習場で行われる総合火力演習に出撃した。

毎年8月に行われるこのイベントは非常に人気があり、
チケットは抽選形式で応募し手に入れる事しか出来ない。




回を増す毎に抽選倍率が上がっており、今年はなんと29倍という入手困難プラチナチケットなのである。

ヤフオクでも出品されている事があるが、落札価格は毎度3〜4万という高額である。


今回は、イノーバ隊員がこのプラチナチケットを入手。
イノーバ隊員、タノ隊員、ブラウン隊員の3名が参加した。

しかも、入場チケット以上に入手困難な「駐車場券」付き。
実は開場までの移動手段は、マイカーの場合は駐車場のスペースが限られており、
駐車場券がない場合は電車で最寄の駅まで行き、そこから有料のバスで駐車場まで行く方法しかないのである。

会場の席は地面にひかれたシート席と、スタンド席の2種類があるのだが、
なんと今回は会場全体を見渡せるスタンド席の券である。

シート席の場合、一応地面はなだらかな傾斜にはなっているのだが、
ちょっと背の高い人が前に来ると普通に頭で前が見えない。写真撮影はほぼ不可能レベルだ。

しかしスタンド席はゆとりのある段差配置になっており、長い望遠レンズでも普通に撮影できるほど快適なのである。

もうこれ以上ない好条件に血沸き肉踊ってなかなか寝付けない夜を迎えるのであった。



23日当日、午前3時起床。

開演は10時からで、関東から会場のある御殿場まで約100km。1時間程度で行けるのだが、
約3万人が集まる会場付近は大変混雑するので、イレギュラーな事態を考慮して早めに出る。

午前4時半、イノーバハンヴィーにピックアップしてもらい、タノ隊員宅へ。
その後環八から東名に乗ってのんびり御殿場ICへ。


6時半くらいに駐車場に到着すると、もう駐車場はほぼ満車状態。
そこから自衛隊が手配したバスに乗り、30分ほど並んで乗車、会場まで約5分の道のり。


会場に着くと、そこはもう人がごみのようでム○カ大佐も目が眩むほどの人口密集地帯と化していた。


陸自隊員に案内してもらい、スタンド席へ着くと会場全体を見渡せるパノラマビュー。
今回は一般観覧券?ではなく招待券だったので、同じスタンド席には自衛隊広報の方もいたようだった。








10時開演までまだ2時間もある8時の段階だが、もうこの人の多さである。

天気は朝方は青空が出ていたが、次第に雲が厚くなり、開演直前にポツポツと降ってきてしまい、
これは写真はムリか・・・と思ったが、幸運にもそれ以上の天候の崩れはなかった。

むしろ、曇ってくれたおかげで真夏の暑さも影を潜めており、適度に涼しい風も吹いておりもう最高に快適な鑑賞条件であった。


午前10時前、陸上自衛隊音楽団による演奏が始まる。











その後、自衛隊統合幕僚長等も到着。






最後に中谷防衛大臣の演説。

この前日、予行演習において10式戦車の射撃にて砲弾の破片が観覧客に当たりケガをするという事故が起きており、
その謝罪も行われた。

よって、この当日は演習弾射撃を中止するという話であったが、代わりに実弾を撃つかもしれないという話もあったので、
さほど気にせずに状況開始を待つ。




演習開始!




まずは自走榴弾軍団から。203mm自走榴弾砲




99式155mm自走榴弾砲




FH70 155mm自走榴弾砲








榴弾は実弾を撃つので砲火が出ずに白煙のみ。演習弾だとド派手な砲火が出る。










中距離目的誘導弾








01式軽対戦車誘導弾






96式装輪装甲車から12.7mm射撃








みんな大好き89式装甲戦闘車






AH−1コブラ








TOW発射






13機しかないけどみんな大好きAH64アパッチロングボウと87式自走高射機関砲




30mmチェーンガン撃ちまくります




そして去っていくイケメン




87式はアパッチ帰るまで待機




こっちもイケメン








35mmを水平射撃。音が25mmとはまるで違う










大御所、74式戦車。105mm音がハンパない。体が揺れる






現在の主力、90式戦車




90式名物、殺人ブレーキ








44口径120mm滑空砲の衝撃で衝撃波で胸が押されスタンドが揺れます


ここで前段演習終了。
なんと10式が出てこない非常事態!!プログラムには書いてあるのに・・・後段に期待する。


後段は敵国の侵攻に対する陸海空の戦闘シュミレーションの流れで進行する。




まずはミサイル紹介から。こちらはご存知パトリオットPAC3地対空ミサイル。
発射シーンはもちろん映像スクリーンでのみ。ここで撃ったら死人出る




12式地対艦誘導弾。最新の対艦誘導弾。
発射シーンはもちろん映像スクリーンのみ。ここで撃ったら死人出る




おや、あれは・・・




F−2A来た!!
雲が低く、前回(前々回?)は「現在F−2が上空を飛行しています」というナレーションのみという悲惨な状況だったようだが、
今回はなんと雲の下を飛んできた!!かなりのローパスを披露してくれた。




ベイパーを出しながら亜音速で通過(当たり前)




地上ではパトリオットがF−2通過と同時に射撃体勢のデモンストレーション。
もちろんデモのみ。ここで撃ったらF−2堕ちる




12式対艦誘導弾も射撃体勢。もちろんデモのみ。
ここで撃ったらかが沈む






F−2はなんと2回も上空通過!!




F−2が帰ると、今度はヘリのターン。
OH−1 ニンジャが登場。変態機動を披露。











続いてご存知UH−1イロコイ。
バイクを二台載せている







アパッチも再度登場




そして30mm撃ちまくる




UH−60ブラックホークも登場。ダウンはしない(当たり前)




ホバリングからのラペリング






CH−47チヌークも来た






高機動車を出産中




その横で地上では87式偵察警戒車が撃ちまくる。






74式もぶっぱなす!








92式地雷原処理車









そしてやっと出てきた10式戦車キターーー!!




昨日の事故など気にすんな!さあ主砲をぶっぱなs・・・




「パスッ」




(゚д゚)!?




・・・・・・空砲じゃねえか!!



まあ仕方ないわな・・・orz




機動は凄いのだが・・・




やっぱり撃つのは空砲。砲火もない。




いよいよ場面はファイナル。全ての車両が終結してくる。




89式もバンバン撃ちます




90式も再登場







ワラワラ出てきます。一番後ろはMLRSか!




上空にはヘリの大編隊。地獄の黙示録




地上に戦車が集結し終わると、一斉に発煙弾を撃ってフィナーレ!!




同時にその上空を、アパッチを先頭に通過していく大編隊!!




そして演習終了のラッパ音とともに、総合火力演習、無事終了!!

陸自の皆さん、F−2のパイロットお疲れっした!!!!










ん?

右から3台目の10式、一台だけ動かない。何か違和感が・・・











・・・履帯外れとるやないか!!





あああああ(´;ω;)


凄まじいドリフトしながら走ってたしね、ちょっとやりすぎたのか?

演習後、隊員に聞いたら履帯と駆動輪の間にデカい石を噛んだかも・・・との事でした。
かなりのレアケースらしい・・・





チヌークが救援に来た!!


・・・と思ったら展示用に定位置に降りただけですた





アパッチも




こう観ると10式救出作戦のように見える






10式修理(履帯外し)の間、周囲は展示用の準備が進む




20分くらい後、ようやく外れた!観客からは拍手が起こる




90式戦車回収車にドナドナされていく10式。外した履帯もワイヤーで引きずっていきます


演習後、各装備品の展示見学へ。






演習には最後にちょっとだけ出てきたMLRS。
いくら広い富士の裾野とはいえこれを撃つ事は出来ない。





















AH−1、細い・・・幅が人一人分しかない。










ウーム10式もカッコいいのだが、






90式もカッコいいのだが。






やっぱり74式が一番だな。




89式は去年の御岳山噴火でも動員された。
個人的にはM2ブラッドレーよりこっちの方がカッコいい








後部の丸いのはガンポート。






これで全工程見学終了!


ちなみに演習終了後、長いバス待ちの列を見て時間をずらして空いてから並ぼうと喫煙所に向かう上空を、
突如MV−22オスプレイが飛来するというサプライズが!!

いきなり来たので写真も撮れず、演習場を低空飛行して去っていきました。

後日調べたら、オスプレイを陸自が採用するに当たって、広報が米海兵隊に飛行依頼していたそうだ。


さて、実はこれで私達の戦いは終わりではなかった。


この後、最寄り駅行きのバス待ちや他の駐車場行きのクソ長い列を横目に、
私達が止めた駐車場行きの列はほぼない状態で即バスに乗れ、
恐ろしいほどスムーズに駐車場から帰宅の途につくことができた。


しかし、ちょっと走って国道へ出た所で悪夢のようなインターまでの渋滞にはまってしまった。

駐車場を午後2時半に出て、インターまであと1kmの地点までなんと4時間。距離にしてたった4km程度。

時速1km。


そしてあと1kmでインターという地点で完全に進まなくなる。

しかも高速は高速で乗った直後から40kmの渋滞。


さすがに「これ今日中に帰れないんじゃね?」という不安にかられたので、

Uターンして国道246で大井松田辺りまで行く事に。


しかし、こっちもこっちで激しい渋滞。他に道もないので仕方なくそのまま進み、
午後9時くらいにやっと大井松田ICから高速へ。

高速も混んでいたが、少し進むと解消し、なんとか10時過ぎに東京へ帰る事が出来た。

過去、東北道で那須塩原から浦和まで全線渋滞というのを経験した事があったが、
今回の渋滞はそれに匹敵するレベルの最悪な状況だった。

実はこの日、同じ御殿場市内で長○ 剛の10万人ライブをやっており、さらには御殿場アウトレット渋滞も重なって
御殿場市内の一般道はとんでもない事態になっていたようで、その只中に我々もいたようだ・・・。



一日運転だったイノーバさん、タノさん、本当にお疲れ様でした。

そしてお誘いありがとうございました!!





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