H 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜 Y 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜
S 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜 K 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜



Kawasaki251〜400cc


350SS 1971年3月登場 当時価格22万8000円

暴力的な加速を誇るマッハシリーズの第2弾として登場した。愛称は「マッハU」。

エンジンは空冷2スト並列の3気筒。当時の350クラスの平均が36馬力前後であったのに対し、最高出力は45馬力という当時としては群を抜く出力を発生させた。当時の「パフォーマンスのカワサキ」を強く世に知らしめたバイクだ。
兄貴分の500SSマハVをも凌ぐリッター出力を誇り、高回転での加速は現代の350〜400ccクラスの比ではない。

ボディデザインは750SSと同等のものだったが、タンクからリアカウルに及ぶラインカラーは「レインボーライン」と呼ばれ若者を中心に爆発的ヒットを記録した。

1973年2月には外装を一新。
初期型での制動力不足を解消するために、フロントはディスクブレーキを採用。パワーは何故か1馬力ダウンした。
400SS 1974年1月登場 当時価格26万3000円

350SSマッハUのエンジンボアを拡大した400ccバージョン。

基本デザインはフルモデルチェンジ後の350SSと変わりはない。
しかし、エンジンパワーは400ccに排気量アップしたにもかかわらず、44馬力にパワーダウンされた。

ホイールベースは延長され、取り回しやすさは350SS以上のものとなり、フロントは1ポッドではあるがディスクブレーキを装備する。

尚、このボディラインは後の後継機となるKHシリーズの原型とされた。
バルカン400 1990年2月登場 当時価格49万9000円

エリミネーターとは別路線のチョッパースタイルのアメリカン。

前期型はKLE400ベースの水冷4ストの並列2気筒エンジンを搭載。KLEに比べ低速トルクを重視したセッティングだった。
スタイルはSUZUKIのGN50をそのまま大きくしたようなデザインで、ハイアッパハンドルに大きく上に張り出されたフロントアップスタイル、大きな段付きのシートなど低いフォルムのエリミネーターシリーズに比べてかなり派手なスタイルであった。

1994年4月にはそれまでのキャストホイールからスポークホイールに変更を受けた。

1995年3月にはフルモデルチェンジ。(写真)
新設計の55度Vツインエンジンを搭載。価格は60万9000円。
スタイルはチョッパーをやめてエリミネーターに近いローフォルムに転身した。車重はエリミネーターの195kgより25kg以上重い222kgまで跳ね上がっている。
ハンドルをフラットハンドルとしたバルカンUも同時にラインナップしている。
エリミネーター400 1986年2月登場 当時価格60万8000円

900cc、750ccに続き、中型免許枠用にラインナップされたモデルだ。

コンセプトは兄貴分と同等のドラッグレーサー。
心臓部にはGPZ400Rベースの水冷4気筒を搭載、54馬力の強烈なパワーを誇った。
ドラッグらしい低いフラットハンドルに、左右二本出しのスラッシュカットマフラー、ロングホイールベースに150サイズのリアタイヤなど排気量が変わってもその作りは変わらずだ。

初期型は3本スポークのホイールを採用していた。

89年4月にはビキニカウルを装着したSEを発売。
6月にはバーハンドルを装備した
LXが追加されている。

88年3月にはマイナーチェンジ、フロントはダブルディスク化された。また、LXのホイールをスポークタイプに変更。(写真)
EX‐4 1994年2月登場 当時価格49万9000円

GPZ400Sの直接的な後継機。

ハーフカウル+アンダーカウルスタイルは人気のGPZ900風で、流線型の美しいラインだ。
ハンドルはアップハンドルとされライディングポジションも良好。女性からの支持も熱かった。

エンジンは水冷4スト並列2気筒とGPZ400Sと変わりは無いが、吸排気系の見直しと各部パーツの見直しで50馬力までパワーアップ。しかし中低速重視のマイルドなセッティングで乗りやすさは抜群だった。
FX400R 1987年3月登場 当時価格56万4000円

GPZ400Rのカウルレスバージョン。

59馬力のハイパワーは変更せず、GPZ400S用のスチールフレームを採用しカウルを取り払った仕様だ。ヘッドライトもステーもそのまま手を加えていない。

しかし、カウルレス化で車重は171kgまで落とされ、マフラーは4−1の集合タイプとしその走りはまったく別のものに仕上げられている。
GPX400R 1987年2月登場 当時価格65万9000円

スタイルはGPZ400Rと大差ないが、軽量化や高剛性フレームでよりレーシーされたモデル。

エンジンはGPZ400Rがベースで、各部のパーツの交換で軽量化。パワーは勿論クラストップの59馬力だ。
加えてFASTと名づけられた軽量高剛性フレームによって車重はGPZ400Rの181kgよりも軽い174kgとされた。

価格も9万円ほど高く設定されたが、メカニカルなデザインが評価されてかこちらを選ぶライダーも多かった。
GPZ400 1983年3月登場 当時価格52万5000円

次世代のスポーツバイクとして、Z400GPの後継として開発された新マルチ。

空冷4ストのZ400GPのエンジンを腰上メインにショートストローク化させ、パワーは51馬力にまでパワーアップ。
足廻りもフロントにアンチダイブ付きのフォークに、リアはユニトラックサスを採用、ハイレベルな操縦安定性を誇っていた。
外装面ではGP譲りの流れるような全体のラインに、大型のアッパーカウルを装備。輸出車のGPZ1100と同形状のフォルムだ。

同年11月には、歯止めの利かないパワー競争に追いつくため、エンジンの吸排気系を見直し54馬力にアップされた。
GPZ400R 1986年11月登場 当時価格63万9000円

モデルサイクルが短いニューモデル開発とパワー競争が激化していた時代、Kawasaki400エンジンにも水冷化が訪れた。

他メーカーではレプリカ志向が強いデザインが多かったが、あえてKawasakiはツーリングタイプとなるこのGPZ400Rを発売。
疲れない程度のセミアップハンドルポジション、前後16インチのホイールなど一般道でも扱いやすい特性の車体で一躍ヒットを記録する。

エンジンは水冷4スト並列4気筒を搭載し、パワーはクラストプの59馬力を発生させた。

1986年10月には2気筒エンジンを搭載しスチールフレームに装備を簡素化したGPZ400Sもラインナップされていた。

このハイパワークルージング、ツーリングスタイルは後のZZRシリーズに受け継がれた。
KH400 1976年1月登場 当時価格30万円

SSシリーズからKHへと名称を変更した400SSの後継機。

400SSに比べ、外装は意匠変更くらいで大きな差はない。
エンジンも400SSと同じ空冷2スト並列3気筒ユニットをそのまま搭載している。しかし、KH250が250SSのエンジンを馬力もそのまま搭載していたのに対し、この400では最高出力は38馬力に抑えられ、SS時代のジャジャ馬的な性格は影を潜めてしまった。

が、マッハの面影はなくなったとはいえ、他社には無い魅力でこの400も250以上に大人気を博した。
KH400の最終型は1979年で、後継機はZ400FX。
KLE400 1991年4月登場 当時価格50万9000円

GPZ400Sの水冷2気筒エンジンを搭載したデュアルパーパスマシン。

車体は250同様にスリムで、市街地でも林道でも道を選ばないオールマイティな走りが楽しめるバイクだ。

パワーも42馬力に抑えられているためピーキーな特性もなく非常に扱いやすい。車重は178kgと平均レベルだが、取り回し性は良好だ。
ザンザス 1992年4月登場 当時価格62万9000円

ゼファーの爆発的ヒットを受けて、続いて登場したネイキッド第2弾。

超異色のスタイルで登場したこのザンザス、話題は呼んだものの販売的には大苦戦を強いられてしまった。登場する時代が早すぎたとの声が社内でも上がったとか。

エンジンはZXRベースの強力な4気筒だ。リセッティングはせず、規制後の53馬力とはいえ全域で強烈なパワーを誇った。コンセプトである「マッハの再来」は伊達ではなかった。

三角形の奇妙なメーター、台形のヘッドライト、右二本出しマフラーと奇抜なデザインが目立つが、その操作性はライダーを選ばない乗りやすいものだった。
Z400 1976年4月登場 当時価格31万円

当時はKHシリーズの人気で影を潜めてしまった400ccモデル。

KHの3気筒とは違い、35馬力の空冷4ストの並列2気筒を搭載したモデルで、ボディの元デザインは「ザッパー」のニックネームでヒットしたZ650フォアだ。

KHやSSのような走りやパフォーマンス重視の設計ではないが、このモデルは細かなマイナーチェンジを繰り返し、1978年の最終型はあの名車Z750RS風のスタイルを手に入れた。(写真)

KHやSSのような人気車種にはならなかったが、硬派Kawasakiらしいスタイルが魅力の一台だ。
Z400FX 1979年4月登場 当時価格38万5000円

HONDAの4気筒マシン、CB400が400クラスからラインナップを消して以来、強い4気筒復活の声にユーザーの要望に最初に答えたのがこのZ400FXだった。

硬派Kawasakiらしく、無骨な直線基調のデザインはすぐさまライダー達の心を掴み、爆発的ヒットを記録した。
空冷4ストDOHC2バルブの4気筒エンジンは43馬力を発生。当時行われた最高速テストでは、脅威の169kmを記録した。
キャストホイールの前後18インチの足廻りの組み合わせで軽快なハンドリングを見せた。

現在でも中古市場ではプレミア価格であり、状態のいいものでは80万円以上の値がついている。

1982年1月にはグランプリ仕様の専用カラーリング車が500台限定で発売された。
Z400GP 1982年3月登場 当時価格47万8000円

Z400FXの登場で再び再燃した400マルチ市場だったが、HONDAが名車CBX400を投入したのに対抗し、Z400FXをモデルチェンジさせた。

エンジンは変更なしだが5馬力アップの48馬力とされ、フレームは軽量化され足廻りはセッティングが可能な機能を追加。リアはCBX同様のユニトラックサスとしている。
マフラーには「Kawasaki」のエンブレムがつくなど質感も作りも格段に上がっている。

尚、標準では角目ヘッドライトのネイキッドだが、オプションでビキニカウルが用意されていた。

しかし、時代はレーサーレプリカブームの波に乗り始めており、CBX400のような爆発的ヒットは記録する事はなく、僅か1年足らずで後継機のGPZ400にバトンタッチした。
Z400LTD 1979年6月登場 当時価格31万9000円

Z400の2気筒エンジンを搭載したKawasaki初のアメリカンモデル。

フレームもZ400と同じ物で、外装のみをアメリカンに換装したモデルだ。
アップハンドルにティアドロップタンク、段付きシートを採用、またフロントフェンダーなど各部にメッキ処理を施し高級感を演出するなど、アメリカンモデルとしての作りは本格的だ。

ホイールは当時各メーカーがこぞって採用していたキャストホイールを採用していたが、当時人気だったYAMAHAのXSなどのライバル車には販売面では苦戦した。
ゼファー 1989年3月登場 当時価格52万9000円

「快適性を犠牲にする事と引き換えに走り・速さに必要のない要素を全て切り捨て徹底的にレーサーバイクを追求する」というレーサーレプリカ全盛時代の中、突如として発売されたネイキッドモデル。

当時の400ccのパワー規制上限、59馬力を遥かに下回る46馬力の空冷2バルブエンジンを搭載と、特筆すべき点は何一つ無いオーソドックスなマルチだったが、往年の名車Z750RSを髣髴とさせるそのスタイルや扱いやすい操縦性がライダー達の心を掴み、発売と同時に爆発的ヒット、レプリカブームを断ち切り、後のネイキッドブームを生んだ歴史に残る一台となった。

1991年2月にはメーターを750と同等のものに変更。よって燃料系も追加された。
1993年4月にはリアキャリパーを1ポッド化、ハザードランプも採用している。価格は57万9000円にまで上がった。
ゼファーχ 1996年3月登場 当時価格58万円

大ヒットを記録したセファーが、パワーアップを主要にフルモデルチェンジされた。

2バルブのエンジンを4バルブ化させ、パワーはライバル同様の53馬力にまでパワーアップした。レスポンスアップを図るため、K‐TRICキャブも採用。サイドカバーには「χ」のロゴが入る。
スタイルは変わらずだが、テールカウルの形状を若干変更。クランクカバーもブラック塗装されている。

前期型はゼファーと同じ5本スポークのホイール+バイアスタイヤだったが、1997年4月発売の後期型では3本スポークホイール+ラジアルタイヤに変更された。
また、フォークを41パイに拡大、対向4ポッドキャリパーをフロントに装着した。
ZRX400 1995年2月登場 当時価格58万9000円

ザンザスの販売不振に慌てたKawasakiが、新たに別路線で発売したネイキッドモデル。

車体デザインのイメージ元になったのは、1981年に開催されたAMAスーパーバイクレースにて、ドライバー、エディ・ローソンが駆るZ1000Rだ。
ゼファーとは対照的に、ライト廻りにビキニカウルを採用。新設計のフレームにZZ‐R400ベースのエンジン、タンク別体型の伸側のみ減衰力調整出来るリアツインサスを採用。さらに車体の大きさをゼファーより大きく設計した。車重はゼファーの177kgよりも8kgも重い。

全体的なバランス、スポーツ性能はゼファーを凌ぐもので、若者を中心にヒットを記録した。

1998年2月にはマイナーチェンジを受け、フロントにクラス初となる6ポッド対向ピストンキャリリパーを採用した。また、キャブレターにはK‐TRICと呼ばれるレスポンスアップ機構が搭載された。
ZRX‐U 1995年8月登場 当時価格58万9000円

ZRXのビキニカウルレスバージョン。

基本スペックには変更はなく、意匠変更のみの仕様だ。
ZRXの特長とも言えるビキニカウルを外し、丸型のヘッドライトの真性ネイキッドスタイルに。メッキ処理された砲弾型メーターを採用した。燃料計などの装備は変わらずだ。
また、ウインカーもZRXの角型から丸型に変更されている。

1998年にはZRX同様にマイナーチェンジ、K‐TRIC搭載と6ポッドキャリパーを採用した。
ZX‐4 1988年1月登場 当時価格69万8000円

新設計の水冷エンジンを搭載した超軽量レプリカスポーツ。

エンジンは水冷4ストの並列4気筒、最高出力は59馬力とGPZ400Rと同じ従来通りだが、特筆すべきはその車重だ。
アルミフレームを採用し、400ccクラスとしては群を抜く152kgと非常に軽く、パワーウェイトレシオは当時のトップだった。

スタイルはフルカウルのレプリカモデルで、当時のレーサーZXR‐7のノウハウが用いられていた。

ちなみにタンデムシートはフラットで、このZX‐4をバイク便で使用しているライダーもたまに見かける。
ZXR400/R 1989年2月登場 当時価格73万9000円

ワークスマシンZXR‐4のテクノロジーを満載して登場した本格レプリカ。

ZX‐4の穏やかな外見とはうって変わって過激なレーサータイプに変身した。、ダミーではあるが、アッパーカウルからタンクに伸びるエアダクトが特徴的だ。
エンジンは水冷4スト並列4気筒の59馬力とパワートップは変わらずだが、市販ロードモデルでは初となる倒立フォークを採用し注目を集めた。

ZXR400Rは同年3月に登場。こちらはより過激な装備で、FRP製のシングルシートに、レーサーマシンZXR‐7と同じギアレシオのクロスミッションを搭載したレースエントリーモデルだった。

1991年2月にはフレームや外装を新設計するなどフルモデルチェンジを敢行。(写真)
マフラーのサイレンサーはカーボン風の処理が施された。またRではFCRキャブレターが標準で装備されている。
ZZ‐R400 1990年3月登場 当時価格65万9000円

GPZ400Rに次ぐスポーツツアラーとしてデビュー。

エンジンは新設計となる水冷4スト並列4気筒を搭載した。パワーは58馬力を発生。
ボディはZZ‐R1100と同様にフルカウルツアラーとし、流線型のデザインは1100以上にスタイリッシュだ。エンジンはピーキーな加速はせずに滑らかなフィーリングだ。
カウル内には鍵付きの小物入れや、リアシートにベルトフックを採用するなど、実用性も抜群だ。
前後ディスクブレーキにフロント120、リア160サイズのタイヤを履き、車重が乾燥重量で195kgという事もあり直進安定性やタイヤの接地感もツアラーならでは。大型のアッパーカウルとスクリーンで高速走行も楽にこなした。

弱点は整備性の悪さ。プラグ交換ではフルカウルを外さなくてはならず、またカウルは一度外すと取り付けるのが非常に困難だった。



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