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AR50 1981年4月登場 当時価格15万3000円
Kawasaki初の50ccロードスポーツ。
スレンダーでスタイリッシュなボディデザインは、当時のワークスマシン、KRをイメージし開発された。
AR50専用となる、新開発の空冷2ストエンジンはクラス最強の7.2馬力を発生させ、「小さなKawasaki」も強いという事を世間に強く知らしめた。
リアはドラムだが、フロントにはクラス唯一となる不等ピッチ多孔式ディスクブレーキを採用。
リアサスは一本式のユニトラックサスを採用し、整備性・乗り心地も快適だった。
1984年9月には、ビキニカウルを装備した「S]をラインナップ。
AR50は1988年末の最終モデルで姿を消した。
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AV50 1983年11月登場 当時価格14万5000円
AR50の成功でゼロハンスポーツにも強い事を実証したKawasakiが新たに投入した、初の4スト50cc。
アメリカンをデザイン基本とし、低いシートにアップハンドルの採用で、小さな車体ながらライディングポジションは見た目よりもずっと楽だった。
特徴的なテールアップシートは、4センチずつスライド可能な高さ調節機能付きだ。
HONDAのダックスの対抗馬として登場したが、このバイクは発売早々に不運に見舞われる。
なんと、発売された1983年に、道交法改定で一般道60km規制が始まったのだ。
とはいえ法律では原付は30kmまで。だが、当初は7.2馬力で開発されたエンジンは5馬力にパワーダウンを余儀なくされ、本来の元気な走りは発揮されることなく封印されてしまった。 |
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KS‐1 1987年12月登場 当時価格18万3000円
コンパクトなミニボディに、AR50の空冷2ストエンジンをそのまま搭載し、足廻りにオフロードピッチを採用した気さくなモデルだ。
エンジンパワーはベースのARと変わらずの7.2馬力。それに6速ミッションを組み合わせており、動力性能はAR以上に向上した。
外装はモタード風の本格的なデザイン。
フロントにはディスクブレーキを採用し、ストッピングパワーも抜かりなしだ。
小柄で元気に回るエンジンを搭載したこのミニバイクはヒットを記録。後に誕生するKSRの原型となった。 |
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KSR‐T 1990年3月登場 当時価格23万3000円
KS‐Tをベースに、よりスタイリッシュに扱いやすくさせたモデルがこのKSR‐Tだ。
外見の基本デザインはベースのKS‐Tを踏襲した。
しかし、エンジンは新開発の水冷2ストエンジンを搭載。低中速を重視したセッティングで、7.2馬力のクラス最強パワーは健在だ。
驚くべきは足廻りだ。
前後に大径のディスクブレーキを採用し、フロントフォークには倒立フォークを、リアスイングアームにはスタビライザーを取り入れた。
ミニサイズボディに豪華な装備で、価格も23万オーバーとなったが、人気は上場。
ミニバイクを代表するモデルとしてヒットを記録した。 |