H 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜 Y 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜
S 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜 K 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜



YAMAHA 251〜400cc

XT250 1980年4月登場 当時価格29万8000円

DTとともに70−80年代を代表するYAMAHAの本格派オフロードスポーツ。

搭載するエンジンは扱いやすい空冷4ストOHC2バルブ単気筒で、21馬力を発生。
車重は114kgと軽量で、車体もDTに比べ一回り小さくコンパクトに設計されている。

フロント21、リア17インチホイールの組み合わせ、リアサスにはモノクロスサスペンションを採用し、オフロードでの走破性はもちろん、オン/オフを両立できるデュアルパーパスモデルとして人気を博した。

1985年8月には各部の見直しで1馬力アップ、さらにフロントディスクブレーキを採用した。

また、排気量ダウンの200ccバージョンも発売されていた。
こちらは車重が98kgと原付並に超軽量。その車体に18馬力の空冷4ストを搭載し、パワフルながらも女性でもオフロードを楽しめる車体に仕上がっていた。
AG200 1985年2月登場 当時価格32万円

XT200をベースに、実用性重視へしよう変更したのがAG200だ。

エンジンは同型だが、16馬力にパワーダウンさせ、リアホイールも18インチとし、扱いやすさをさらに向上させた。
車重は110kgと増したが、リアに大型のキャリア、前後に大型のフェンダーを採用し実用性・快適性をアップ。
チェーンカバーも転倒などの外部ダメージを軽減させるためにフルカバー化してあるのも特徴だった。
DT250 1971年6月登場 当時価格20万8000円

YAMAHAを代表するオフロードバイクの一つがこのDTシリーズである。

初代型は、フロント19、リア18インチのホイールに23馬力を発生する空冷2ストの7ポートピストンリードバルブエンジンを搭載し、オフロードとは思えない加速力を発揮した。
73年12月には3万円アップでフルモデルチェンジを敢行。フロントホイールを21インチと大型化し、本格的にオフロード志向に。
75年3月にはタンク、シートの形状を変更する。さらにシリンダーヘッドに冷却フィンが施され、21馬力へパワーダウンしたが、その分中低速向きにリセッティングされた。
77年2月には再びフルモデルチェンジ。タンクとシートを一体感溢れるデザインにし、足廻りはリアにモノクロスサスペンションを採用。またホイールもアルミホイール化し、大人気を博した。
また、84年3月には32万9000円で200ccバージョンもラインナップ。
30馬力というパワフルな新開発の水冷2ストエンジンに、排気デバイスYPVSの採用で250cc以上にトルクフルで元気な走りを見せた。
このDTシリーズで培われたオフロードスポーツ技術は、後のXTシリーズやセローへと受け継がれていった。(写真は77年型)
FZ250フェーザー 1985年4月登場 当時価格49万9000円

RZシリーズとは違う方向性を見出すフィーリングを持って登場したのがこのフェーザーだ。

鋭く尖ったような斬新なスタイルに、45馬力、1万6000回転まで回る高回転型の水冷4スト並列4気筒エンジンを搭載。なんとエンジンは前傾45度にマウントされており、低重心化と重量配分に貢献させている。

足廻りは前後16インチとし、軽快なフットワークが魅力だった。
その走りはレーサーレプリカと一線を画し、発売と同時に大ヒットしたバイクだ。

このフェーザー、現在でもFZSと名を変えて発売されている。この鋭いスタイルも健在だ。
FZR250 1986年12月登場 当時価格53万9000円

FZ250フェーザーの後継がこのFZR250だ。

デザインはフルカウルを身に纏った正統派レーサーレプリカを主張する、兄貴分のFZR1000を忠実に継承。
エンジンはフェーザー同様45馬力を発生させる水冷4スト並列4気筒を搭載し、走りを意識させるライディングポジションと相まって走る楽しさを存分に堪能できるバイクだ。
走行風をダイレクトにエアクリに導入する軌道や、デジタル点火方式を採用。また、足廻りは前後17インチ化された。

88年4月にはマイナーチェンジ。排気デバイスを追加し、トルクの谷を解消させた。また、サスのセッティングやステップの位置も見直され、「攻めるバイク」へとさらなる進化を遂げた。

89年3月にはFZR250『R』をラインナップ。フレームの剛性を上げて、ブレーキには異形ポッドを採用。さらに翌年にはヘッドライトにプロジェクターを採用した。
マジェスティ 1995年7月登場 当時価格47万9000円

これまでビッグスクーターをラインナップに持たなかったYAMAHAが、遂に登場させたのがこのマジェスティだ。

あらゆる面でHONDAのフュージョンを超えるべく設計された車体は、予想以上にユーザーを虜にした。
エンジンは水冷4スト単気筒とし、21馬力と十分な動力性能を与えた。
足廻りは、前後12インチホイールとし、フロントにはディスクブレーキを採用。
肝心の操作性・実用性は徹底的にこだわった。
シート下には大容量の収納スペースを、さらにハンドル下にもグローブボックスを設定。フロア下にも収納を確保していた。
シートの背もたれは5段階で高さ調整がかのうで、シート自体の作りもぬかりはない仕上がりだ。
また、坂道に駐車する場合を想定し、パーキングブレーキも採用。

まさに「革命児」として登場したこのマジェスティは記録的なヒットを飛ばした。
マジェスティ 1999年10月登場 当時価格54万9000円

大人気を博したマジェスティがフルモデルチェンジ。このモデルは、街に出れば一日に10台は目にする事が出来るだろう。

直線基調から曲線を多く取り入れたスタイリッシュなボディに、フレームは新設計された。
驚くべきは収納で、シート下にフルフェイスが二個入るほどのスペースを確保している。
ヘッドライト、テール周りはマルチリフレクターを採用し、若者を中心に爆発的ヒットを記録した。

また、2002年6月には「C」を発売。
ショートスクリーン、パイプハンドル、5連メーターなどを採用したカスタムバージョンだ。

このモデルはグランドマジェスティが発売された後も並行販売されており、その人気の高さが伺える。(写真はマジェスティC)
グランドマジェスティ 2004年3月登場 当時価格61万8000円

マジェスティの後継機。

外見はよりシャープな流線型となり、質感もグレードアップ。
エンジンは新開発の水冷4スト単気筒を搭載。キャブを廃止し、フューエルインジェクションを採用した。燃料タンクは14リットル。
足廻りはフロント14、リア13インチと大型化し、乗り心地を重視している。

また、標準でパイプハンドルやショートスクリーンを装備しており、若者を強く意識したモデルとなっている。
GX250 1977年6月登場 当時価格29万5000円

YAMAHA初の4ストエンジン搭載の250ccバイクがこのGXだ。

初期型はRDシリーズと同様の角ばったデザインで登場した。
エンジンは空冷4スト並列2気筒とし、当時としては平均レベルの25馬力を発生。

しかし、最大の弱点がGX400とエンジン以外はフレームから何から全く共通であり、車重は163kgという重さになってしまった。

78年3月には早くもモデルチェンジ。
初期型はRDシリーズとほぼ外装が一緒だったため、タンク形状をアメリカンタイプのティアドロップ形状に、合わせてシートも変更、区別化を図った。フレーム、エンジンは変更なしだ。
(写真は78年型)
マグザム 2005年3月登場 価格63万円

YAMAHAが新しい可能性として発売した次世代スクーター。

デザインはアメ車のキャデラックを強く意識したロー&ローがコンセプト。
低い車高に長い全長がよりローフォルムを際立たせている。

エンジンはグランドマジェスティの水冷4スト単気筒を搭載。動力性能は文句なしだ。
実用面も、シート下スペースに半キャップが収納可能なリアトランクを設定。

また、ショートスクリーン、メッキパイプハンドルも装備し、若者を中心に人気を博している。
R1‐Z 1990年6月登場 当時価格48万9000円

レーサーレプリカ全盛の真っ只中、2ストネイキッドスポーツとして登場したのがこのR1‐Zだ。

RZシリーズの後継機として開発されたが、エンジンベースは水冷2スト45馬力の初代TZRのものを搭載していた。
特徴的なトラスフレームに、カーボンサイレンサーを採用した二本出しチャンバーを装備し、性能はもちろん、個性溢れるネイキッドだった。

当時のTZRと比較するとさすがに性能面では及ばないものの、2ストらしい猛烈な加速、カウルレスの軽快な乗り味は多くのライダーに好まれ、またカスタムパーツも豊富に用意され一躍人気モデルとなった。
ランツァ 1997年1月登場 当時価格43万5000円

「乗りやすく、扱いやすいオフロード」をコンセプトに開発された新しいオフロード。

エンジンベースはDT125Rとし、ボアを拡大し224ccに。最高出力は40馬力という驚異的な数値を記録した。
加えて、セルスターターを装備しているにもかかわらず、車重は114kgと軽量で、その加速力はライバルを圧倒した。

足廻りは、足付き性を考慮しさすのストロークを短めに取ったが、林道を層は出来る程度なら軽くこなせる仕上がりだ。

また、トラクションコントロール(リアが流れた場合にプラグの点火をコントロールする)の装備も目新しかった。
RD250 1973年1月登場 当時価格27万6000円

DXシリーズのフルモデルチェンジシリーズがこのRDだ。

初期型から当時の市販レーサーTR3からフィードバックされた技術を投入し、エンジンは7ポートインダクション空冷2スト並列2気筒としパワフルな30馬力を搾り出した。
加えて、ミッションは当時としては珍しかった6速ミッションを採用。バイクを操る楽しさをふんだんに詰め込んだ意欲作だった。

1976年4月には、それまでの丸みを帯びたデザインから直線基調の角ばったデザインにモデルチェンジ。また、250ccクラスでは初となるリアディスクブレーキを採用し注目を集めた。が、ライディングポジションがしっくりこないというマイナス面もあった。

1979年4月にはマイナーチェンジを敢行。不評だったポジションを改善し、キャストホイールを採用した。
ルネッサ 1997年4月登場 当時価格39万9000円

それまでのSRVとは違った新しいロードスポーツバイクとして開発されたルネッサ。

エンジンはアメリカンのビラーゴ250のVツインを搭載。
スタイルはイタリアンカフェレーサーを強く意識したデザインで、シートとシートカウルを一体型デザインとし、エンジンやマフラーをバフ掛けしてクロームメッキを施し高級感を醸し出すなど、随所に特徴を持つバイクに仕上がった。

Vツインのいかつい外見とは裏腹に、その走りは非常にマイルドだった。
アクセルの応答性もマイルドなもので、誰でも乗れる万能バイクとしてビッグシングル派からも好まれた一台だ。
RZ250 1980年8月登場 当時価格35万4000円

当時、低迷していた2ストスポーツに大革新を告げた記念すべき名車。

前のRDシリーズで完成されたパラレルツインに水冷方式をタッグさせ、その強烈なパワーとハンドリングは「乗り手を選ぶバイク」とまで言われた。

水冷2スト並列2気筒エンジンは35馬力を搾り出し、段階的に強烈なパワーを発生させた。
また、足廻りにはロードスポーツとしては初のモノクロスサスペンションを採用。
さらにはバンク角を増やすために上向きに設計されたマフラー、バックステップステップの採用など、どれもが当時の市販レーサーTZと同様に設計されていた。

圧倒的なパワーとライバルを近づけない動力性能で、RZは走り屋はもちろん、若者に圧倒的な支持を受け大ヒットとなった。
RZ250R/RR 1983年2月登場 当時価格39万9000円

エンジンからフレームまで全てを一新したRZがさらにRを引き連れてフルモデルチェンジ。

排気デバイスYPVSを採用した新開発のエンジンは43馬力を発生させライバルを圧倒。
フレームを新設計したのもあり、車体のポテンシャルも大幅にアップした。

1984年3月にはRRをラインナップ。
ハーフカウルを装備し、前後サスを硬めにリセッティング、ハンドリングと安定性を向上させたモデルだ。価格は43万9000円。

1986年7月には、TZR250の影響を受けマイナーチェンジ。
車重を136kgと7kgもの軽量化に成功し、車体もスリムになり足付き性も向上した最終型だ。
SDR200 1987年7月登場 当時価格37万9000円

専用のトラスフレームにDT200の水冷2ストエンジンを低中速向きセッティングにして搭載したコンパクトロードスポーツ。

250ccクラスよりも一回り小さな車体だが、34馬力のビッグパワーはかなりオーバーレベルの領域だった。
しかし、一度慣れてしまえば105kgの軽量ボディでその動力性能は250並という高性能ぶりだった。

また、前後にディスクブレーキ、リアサスにはモノクロスサスを採用するなど、その作りに隙や妥協は全くない。思い切り2ストの特性を楽しみたい人にはうってつけのマシンと言えるろう。
セロー225 1985年7月登場 当時価格32万9000円

YAMAHAを代表するオフロードバイク。

当時の各バイクメーカーのオフロードコンセプトは、揃って競技思考であった。
YAMAHAはその中で、「悪路走破性に加えてしっかりとした実用性を兼ねた開発」をコンセプトに掲げていた。その答えが、このセローだ。

XT200のエンジンをベースに、223ccまでボアを拡大。
102kgという軽い車体に、810mmというオフロードとしては低めのシート高で乗りやすさは抜群だった。
もちろん、トライアル的な走行性能も兼ね備えており、年代を問わず幅広い年代のユーザーから支持を受け、現在でも生産が続けられているロングセラーバイクだ。
SRV250 1992年4月登場 当時価格44万9000円

レトロ・ロードスポーツとして開発された新しいカテゴリーのバイクだ。

エンジンはXV250ビラーゴベースのVツイン。
エンジン特性はマイルドにセッティングされており、街中の渋滞の間を縫うように走るのではなく、このバイクのコンセプトは「優雅に走る事」に尽きると言える。

スタイルは英国車風にデザインされ、細部にまで質感を重視した仕上がりになっている。HONDAのクラブマンのよきライバルとして人気を呼んだ。
SRX250 1984年5月登場 当時価格37万9000円

エンジンをXT250ベースの空冷4スト単気筒とした、言わばXTのオンロードバージョン。

とはいえ、エンジン以外は完全にオリジナルだ。そのエンジンも改良が加えられ、低速域からトルクフルにセッティングされ、出力は32馬力までパワーアップしている。
ミッションはクロス化され、一万回転以上まで回るエンジンは軽快なフィーリングを見せた。
ホイールは異例のフロント16、リア18インチという組み合わせだった。

また、アッパーハーフカウルを装着した「F」も同時発売された。

1990年4月には、ネイキッドブームの到来により再販された。
エンジンは同型だが、吸排気系が見直されホイールも前後17インチに変更された。
TDR250 1988年1月登場 当時価格47万9000円

TZRと同じパラレルツインの水冷2スト並列2気筒を搭載したオンロード・オフロード兼用のデュアルパーパスモデル。

ミッションはギヤ比を低速に振ってダート走行に対応している。
前後サスのストロークは、オンオフ兼用の設定上短めに設計されているが、悪路走破性は他のオフロードと遜色ないものだ。が、45馬力と、TZRと変わらないエンジンはいかんせんパワーがありすぎて扱いやすさはライダー次第といったところか。

市街地走行にも当然優れており、振動吸収に優れるダンパーや前後ディスクブレーキを採用。
シートも低めに設定して足付き性も抜群だった。
トリッカー 2004年2月登場 価格42万1000円(Sは44万2000円)

トライアルマシンの性能を公道にフィードバックさせたシティトラッカーだ。

ショートホイールベースのコンパクト車体は取り回しや操作性に優れており、111kgの軽量な車重もトリッカーの特徴の一つだ。

ボディは都会を流すにも似合うようカジュアル感溢れるデザインとし、若者をターゲットにしたモデルだ。
欠点は、そのスリムな車体ゆえに燃料タンクが6リットルしかないという事。4ストとはいえ、250ccとしては致命的な容量の無さだ。
TT250R 1993年4月登場 当時価格46万9000円

セローに続く、次世代のフルサイズオフロードスポーツモデルとして登場した。

新設計の空冷4スト単気筒は30馬力を発生。高い悪路走破性や前後にディスクブレーキを採用するなど、基本性能は従来通りだ。

外装も基本設計は従来と変わりないが、メーターをデジタル表示としている。
また、ホイールリムにカラフルなアルマイトを使用しており、個性を際立たせている。
TW200 1987年4月登場 当時価格29万9000円

180/80−14という極太のリアタイヤが目を引く、異色のオフロードマシンがデビュー。

取り回しを犠牲にして、砂地や雪上でのトラクションを確保出来る様設計された前後極太タイヤが最大の特徴なこのTWは、XTのエンジンをベースに低中速向けにセッティングを変更されている。

とにかく悪路走破性と直進安定性は優れているため、発売当時のキャッチコピーは、「走る場所を選ばない」というものだった。まさに文字通り、オールマイティーに使えるバイクだった。ただ、ブロックタイヤによる走行音が激しいのがやや難点か。

また、90年代後半には入るとストリートマシンとして若者に爆発的なブームが巻き起こり、「ティーダバー」の愛称で今日まで親しまれている。
TW225 2002年6月登場 当時価格33万9000円

90年代後半のTW200の爆発的人気を受け、ボアアップされた223ccのエンジンを積んで新たに発売された。

タイヤは騒音対策のためにオンロードタイヤに変更。これにより、本来の悪路走行とは違うコンセプトに路線変更。
排ガス規制もクリアし、若干の外見デザイン変更も行った。
TZR250 1985年11月登場 当時価格54万9000円

当時の市販レーサー、TZの公道仕様として、その性能を惜しみなく受け継いだ本格派レーサーレプリカ。

デルタボックス型のアルミフレームに搭載するのは、RZベースのショートストローク化された水冷2スト並列2気筒エンジン。最高出力は45馬力とトップレベルを維持。
足廻りもRZRの18インチから17インチへと変更、市販レーサーに限りなく近づけている。
フロントには大径のシングルディスクブレーキとし、キャリパーは4ポッドの対抗ピストンを搭載。
RZRとは違い、レーサーらしくフルカウルを纏っているが、車重は126kgとRZRよりも20kgも軽量化されており、動力性能は格段にレベルアップされた。

そのフットワークのよさと軽快な走りはレーサーを夢見る若者に多く支持された。
TZR250 後方排気 1989年2月登場 当時価格59万6000円

ライバルのNSRやSUZUKIのRGガンマに対抗すべく、全てを進化させて発売したのが後方排気TZRだ。

市販レーサーTZゆずりの後方排気パラレルツインを採用。マフラー出口はテールカウル後方にセットされている。テールランプは出口の真下にセット。
コンピューター制御によるキャブレターを搭載し、同時にYPVSも装備。全域に渡りトルクフル化させた。
足廻りも強化され、リアホイールは18インチに、リアサスには減衰力調整機能を備えた。

1990年2月にはSPをラインナップ。
フロントに倒立フォークを採用し、吸気には2ウェイ方式のYPVSを搭載。エンジン各部も見直しやバランスを取り直し、動力性能を各段に引き上げた。
TZR250R 1991年3月登場 当時価格62万9000円

フルカウルデザインを一新するとともに、エンジンを新開発のV型2気筒に変更。このエンジンは市販レーサーTZの技術をフィードバックしていた。
新開発のエンジンには、3段制御のTMキャブレターや2ウェイ吸気のYPVSを装備。45馬力の強烈なパワーは健在だ。
後方排気のSP同様、倒立フォークを採用し、HONDAのNSRに真っこうから挑んだモデルだった。

同年12月にはSPを発売。
エンジンパワーは規制により40馬力にダウンしたが、SP専用のシリンダー、フレームに乾式クラッチを装備。さらには前後に調整機能付きサスを採用した限定発売だった。価格は83万9000円まで跳ね上がった。

1992年4月にはRSを追加。
こちらはスタンダードのTZR250Rに乾式クラッチのみを追加したモデルだ。価格は66万9000円。

1994年12月発売のSPRで、SP、PSなどのバリエーションを統合。
クロスミッションの搭載に新型のキャブ・トリプルYPVSの採用で中速での扱いやすさはNSR以上だった。
XV250ビラーゴ SP/S 1989年3月登場 当時価格38万4000円

HONDAのレブル人気に対抗すべく、本格派アメリカンとしてデビュー。

エンジンは兄貴分の400同様、空冷4ストV型2気筒としアメリカンバイクを主張する。
シートはかなり低めに設定されているが、ライディングポジションはかなり自然であった。またタンデム走行にも優れていた。
マフラーは片側二本出しとし、エキパイの取り回しにも気を使っている。

SPバージョンはクランクケースなどをバフがけ処理するなど、外見の質感をアップさせたタイプだ。

1994年7月デビューのSでは、タンデムシートバックレストを装備し、専用エンブレム、サイドカバーをメッキ加工するなどの特別仕様。価格は4万円アップ。
ジール 1991年2月登場 当時価格53万9000円

排気量は違うが、YAMAHA版「ザンザス」と言ったところか。

非常に特徴的な近未来型のボディデザインに、二本出しのトラップ風マフラーなど、発売当時は話題となった異色のモデルだ。

エンジンはFZRベースで、セッティングを中低速向きに変更し、40馬力としながらも扱いやすさを優先。
またシート高も735mmと低く設定され、誰でも無理なく扱えるポジションで女性から圧倒的な支持を受けた。

フロントには大径のディスクブレーキを採用し、ストッピングパワーも十分。
ハンドルも高めにセットされ、それまでの正統派ネイキッド以上にライディングポジションは好評だった。無理なく長距離走行もこなせるスタイリッシュなバイクだ。



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