平成6年式 ZRX‐U


 

 

 

カスタムパーツ メーカー
車用12vハロゲンバルブ CIBIE
アルミハンドル ハーディ
チタン製モナカ管 モリワキ
スリムウィンカー ポッシュ
フェンダーレスキット 不明
樹脂製ビキニカウル(付けたり付けなかったり) 不明
フロントタイヤ:TT900GP 110‐70‐17 ダンロップ
リアタイヤ:D208 160‐60‐18 ダンロップ


 車をミニバンに乗り変えてからというもの、刺激が全くない生活が続いていました。
車も大体はイジり倒してあり、お金の使い道がない。まあ元々お金自体ないんですけど・・・。
次第に「またバイクに乗りたい」という気持ちが高まっていき、
仕事中運転していてもバイクのマフラー音が聞こえるとサッと反応して事故りそうになる等、
もはや仕事も手につかない状況に・・・。
せっかく免許があるんだし、ここは乗らなきゃいかんでしょう!と自分に言い聞かせ、ひとまず中型クラスに絞ってついに購入を決意。
決めたのは、高校時代から中型乗るならコレだなと決めていた「男カワサキZRX−U」。

■休日、早速友人とともに東京近郊の中古バイク屋へ。
バイクに詳しい人達が口を揃えて言う「バイクは中古で買うな。メーター戻しされてない単車を探す方が大変だ
という言葉が頭をよぎりましたが、そんな新車を買うお金もある訳もなく。

ネット上で評価が高い店を何軒か回ったのですが、なかなかいいバイクが見つかない。
そして、今日はもう帰るかと思い、最後に立ち寄った店に、コイツはありました。
走行距離9700km、程度は良好の色は黒。
スプロケの削れ具合やノーマルバイアスタイヤの減り具合から見ても、実走行っぽい。
既にこのZRXを見た時点で買う気がフルスロットル状態だった私は即日契約。6回ローンにてハンコを押しましたとさ。

■3週間後にようやく納車。まずは即効でオイル交換。
店側からはオイル交換済みと聞いてはいましたが、このご時世です、店には悪いがまずは全てを疑ってみます。
するとありやりゃ、綺麗なオイルがトローリ。心配しすぎかな〜(^^;
しかし。
■数日後、夜にバイクを出そうとした時に事件は起こりました。
ん??メーターのライトが付いてない?
ヘッドライトやウインカーは付くのに、メーター内ライトが付いていない。球切れかなと見ても切れてはいない。
おかしいな〜と頭をかしげて他をチェックしてみると、なんとテールランプも付いていない。
こういう場合は、まずはヒューズチェック!
とヒューズボックスを除いてみると、やはり一つ飛んでいる。
しかし何故メーター内ライトまで付かないんだろうと不思議に思いつつも、新しいヒューズを指し込んでメインキーをON!


バチッ

 なんとONにした瞬間、入れたばかりのヒューズが電光石火でご臨終。

リ、リークしてるのか!?

しかし場所がわからない。改めてヘッドライトからウインカーの配線までチェック。
するとなんと、フロントウインカーのアースがついていない。配線も色が違いどうも間違えているっぽい。
なんじゃこりゃ〜あの店いい加減だな整備料返せ〜などと呟きながら配線を指し直す。即直りました。

と、今度は走行中突然のエンジン息つき。
原因はスタンドセンサー(スタンドを下ろしたまま走行するのを防ぐ為についている安全装置)の接触不良。
そして現在、レギュレーター不良(壊れかけ?)によりバッテリーが不安定。(もしジェネレーターが原因なら出費が〜(><))
たまーにいきなりバッテリーが上がってます。まあ押しがけでなんとかなるんですが。ただ電気系統には悪いんですよね…。
・・・とまあ色々手間が掛かるバイクです。

しかし、カワサキお得意のヘッド廻りからのオイル漏れは未だに発症せず。もしかしてアタリエンジン??
そろそろメッシュブレーキホースくらい入れようかな…なんて考えてる今日この頃です。

さて、これからZRXを買おうと考えている人向けに、このバイクの詳細を書いてみようと思います。

1990年代初頭。
ビッグバイクメーカー、Kawasakiが世に送り出したたった一台のバイクにより、それまでの、
街中を走るバイクの10台に8台がレーサーレプリカという程の加熱振りだったレプリカブームは影を潜め、ネイキッドバイク全盛時代が幕を開けました。
当時のKawasakiは、
「快適性を犠牲にする事と引き換えに走り・速さに必要のない要素を全て切り捨て徹底的にレーサーバイクを追求する」
というレーサーレプリカ全盛時代の中、自分達は違う方向性を見出そうと考えました。
そして、1989年3月、彼らが出した答え−それが、
ゼファー400

(写真はゼファーΧ)
当時の400ccのパワー規制上限、59馬力を遥かに下回る46馬力の空冷2バルブエンジンを搭載。
お世辞にもハイスペックとは言えない諸元表を引っさげて登場したこのバイクは、何故か発売されるやいなや一躍脚光を浴びる事になります。
Kawasakiのかつての名車、Z1、Z750RSを彷彿とさせるそのスタイルは、「ネイキッド」というバイクスタイルを確立させるとともに、
以降のネイキッドバイクの基本原型にもなりました。


*ちなみに一年後、Kawasakiはフルカウルビッグツアラー、ZZ‐R1100(輸出車・輸出名ZX11)を発表。

 GPZに変わるKawasakiの新しいフラッグシップを目指し、、「世界最速の称号」を誇示するべく開発されました。
ZX-10ベースのエンジンは、当時としては驚異的な147馬力を発揮し、さらには走行風を利用し加給作用を得るラムエアシステムを採用。
このバイクの登場により、今日に至る最高時速300km/h時代の幕開けとなったのです。

 
さて、ゼファーの登場でこれまでのバイクスタイルを変える事に成功し、ネイキッドというジャンルを確立させたKawasakiは、
もう一つの可能性を考えました。
「名車Z1に似せた流線型スタイルのゼファーは爆発的ヒットを生んだ。では、次は反対に直線基調にしてはどうか?」
そして、1994年2月、ZRX400(Uは半年後)が誕生しました。
 
車体デザインのイメージ元になったのは、1981年に開催されたAMAスーパーバイクレースにて、ドライバー、エディ・ローソンが駆るZ1000R。
 ゼファーとは対照的に、ライト廻りにビキニカウルを採用。新設計のフレームにZZ‐R400ベースのエンジン、タンク別体型の伸側のみ減衰力調整出来るリアツインサスを採用。さらに車体の大きさをゼファーより大きく設計しました。
そのため、車重はゼファーの177kgよりも8kgも重くなりましたが、全体的なバランス、スポーツ性能はゼファーを凌ぐ物になったのです。

 ZRXとZRX‐Uの違いは、ZRXがビキニカウルを装着しているのに対し、Uは専用カラーリングに変更、丸目ヘッドライトにめっき処理を施した砲弾型メーターを採用。
純粋なネイキッドとして、今現在もラインナップしているのです。


年式によるスペックの違い


ZRXは、初期型・中期型・後期型・現行型に分類されます。
基本デザインこそ初期から変わらないものの、カラーリングは幾度となく変更、追加されています。

まずは足廻り。
初期型のフロントブレーキキャリパーが型押し2ポッド。(下写真)


これが中期型では型押し異形2ポッドに変更されます。
さらに後期型以降では、トキコ社製対向6ポッドに大きく躍進。この6ポッドは400クラスでは初採用。

次にエンジン関係。
初期型・中期型のマフラーがメガホンタイプだったのに対し、後期型ではサイレンサータイプに変更。
また、後期型・現行型にはK−TORIC(スロットルポジショニングセンサー)を装備しました。

そしてタイヤ。
初期型・中期型のサイズは、F:110/80-17、R:150/70-18のバイアスタイヤ。
これが後期型以降ではF:110/70-17、R:150/60-18のラジアルタイヤに変更されました。

今年発売のNEW ZRXでは、ビキニカウルが兄貴分のZRX1200と同じ物になったようです。

エンジン 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
排気量 399cc
ボア×ストローク 57.5×38.5
圧縮比 11.2
最高出力 53ps
最大トルク 3.8kg-m
点火方式 トランジスタ
タイヤサイズ F:110/70 R17 54H
R:150/60 R18 67H
サスペンション F:テレスコピック
R:スイングアーム
全長 2,075mm
全幅 745mm
全高 1.115mm
シート高 780mm
ホイールベース 1,450mm
乾燥重量 186kg
燃料タンク容量 15L



さて、ではその走り・実用性はどうか?(あくまで私個人の感想です。車体は平成6年式、走行距離12,780km)

まずは取り回し。

さすがに車体が大きく、しかも重心が上にあるZRX、取り回しは他のネイキッドに比べてやや辛いです。
Uターンは他車よりはちと辛いです。もし倒したりなんかしたら、起こすのも一苦労でしょう。教習所でやった引き起こしが役に立ちそうです(笑)。

ですが、実際にまたがってみるとさほど重さは感じません。
しかし、少々足つきが悪い。シートが幅広いかな?とはいえ、気にならない程度ではありますが(私の足が短いのかもしれませんが…)


ライディングポジションはどうか。

さすがパイプハンドルネイキッド、身長174cmの私の場合、シートとハンドルの位置はベストでした。
実際、800kmツーリングの時も全く疲れは感じませんでした。シートも滑らず、メーターの視認性も問題なしです。


そして、ギヤを入れていざ発進。

走り出せば思い車重もどこへやら、スイスイと思い通りに操れます。
また、車重がある分安定しているので、ちょっと強風が吹いてもびくともしません。操作性は非常にいいバイクです。


直線で、アクセルを強めに捻ってみる。

すると、6,000rpmを過ぎた辺りからまるで狂ったかのように加速していきます。リミッターが効くまでこの加速は止まりません。
あっという間に法廷速度を超えていきます。さすが400cc・・・というかZRX!


そして肝心なブレーキング。

フロントは握った分だけ無難なく止まっていく、そんな感じです。がっつり効く訳でもなく、ちょっと効かな過ぎか、というレベルでもありません。
が、リヤは少しでも強く踏んでしまうとすぐにロックしてしまいます。
ブレーキパッドが悪いのか、キャリパーのキャパ不足か、私の運転が悪いのか・・・(^^;


実用性はどうなのか?

なんとシート下スペース(小物入れ)はクラス一の大容量!

350ml缶なら10本ははいりそうなくらい。合羽や折り畳み傘もラクラク入っちゃう。遠出などには大変役立ちます!


じゃあ整備性はどんな感じ?
バッテリーは小物入れの一番下に搭載されています。

搭載バッテリーは重いのでちょっとだけ取りにくいかな?

両側の端子を外し、両側のターミナルに紐を通して引けば簡単に取り出せます。


エアクリーナーの場所は同じく小物入れの横。

バッテリーの上の蓋を外すとお目見え出来ます。
問題はプラグで、タンクを外さないと取ることは出来ません。(後日アップ予定)



最後に、今まで報告されているZRX特有のトラブル・故障箇所について
勿論、この故障箇所が全ての車体に発生するとは限りません。大量生産車である異常、個体差が生まれてくるのは仕方のない事。
どれだけこまめにメンテナンスしていても、トラブルや故障といった不具合は突然、意外な場所からやってくるものです。
問題は、万が一トラブルが発生した場合にどう対処すればよいか、これが重要ですね。

カワサキお得意?のシリンダーヘッドからのオイル漏れ 高回転走行を多用すると起こる可能性あり。
対策としては漏れた箇所に液状ガスケットを塗るか、新品のガスケットに交換。可能ならばクレームで処理。
走行中に起こった場合、特に大事には至りませんが低めの回転数で走行しましょう。ダラダラと漏れ出している場合は即ガスケット交換を。漏れたオイルがエンジン外面やマフラーのエキパイに付着すると発火する可能性もあります。
メーター内照明の不点灯。 転倒や、大きな段差を乗り越えた場合に起こる可能性あり。
対策としては軽くメーターを叩いて見る。それでダメならバルブの交換。
ラジエター液の液漏れ。 ラジエーター液を通すゴムホースの劣化から起こる。場所はリザーバータンク側が多い。またはホースバンドの劣化。
対策としてはホース・ホースバンドの交換。
走行中に起こった場合、液がすぐになくなる事はないので、ひとまずホースバンドを増し締めして応急措置。きつくテーピングしても平気です。
シフトチェンジペダルスプリングの破損。 酸性雨・腐食等によるバネの劣化が原因。対策としては新品に交換。
走行中に起こった場合、ギアチェンジが出来なくなります。
危険なので、入っているギアのみでなんとかバイク屋へ。(5速だとさすがに発進は厳しいですが)
レギュレーター故障。 経年劣化、押しがけを多用すると起こる可能性あり。裏側を見て、焦げたような跡があれば要交換です。
放っておくとバッテリー上がりを併発するので早期修理が必要。
対策は正常品に交換しかありません。ヤフオクで2〜3千円くらい。新品だと7〜8000円もします。
サイドスタンドセンサーの接触不良。 中古車等に多い症状。雨などによる腐食やグリス切れなどによる接触不良が原因。
グリス切れの場合、エンジンが温まると残っているグリスが熱で溶けて直る場合があります。
CRCなどの潤滑スプレーで解消出来ます。配線が腐食している場合は交換しましょう。2〜3000円程度です。

まだあるかもしれません(^^;


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