H 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜 Y 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜
S 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜 K 〜50cc 51cc〜125cc 126cc〜250cc 251cc〜400cc 401cc〜750cc 751cc〜



SUZUKI 125〜250cc


アクロス 1990年4月登場 当時価格54万5000円

フルカウルを身に纏う、エンジンはGSXR用を搭載した一見レーサーレプリカモデル。

がしかし、ライディングポジションは想思うほど前傾ではなく、楽に扱えるレベルに仕上がっている。クラス的にには、ミドルツアラーと言ったところか。
また、45馬力を搾り出すエンジンも、低中速向きにリセッティングしてあった。

特筆すべ点は、ガソリンタンクをダミーとし、そこにフルフェイスヘルメットを収納できるほどのスペースを設けているところだ。
燃料タンクはシート下に設定し、シートカウル後方から給油する形だ。この方式は、HONDAのNS‐1が採用している。
アヴェニス125/150 1998年12月登場 当時価格38万4000円

空冷のヴェクスターとは違い、新開発の14馬力水冷4ストエンジンを搭載したミドルスクーター。125ccと150ccをラインナップしていた。

スカイウェブの基本デザインを採用し、ヴェクスターと比べスタイリッシュなボディだが、外見だけではなく装備も充実。
スクーターとしては長いホイールベース(1350mm)に設計し、タイヤもフロント120、リア130という太いサイズを採用し高速走行時の安定感もビッグスクーターに迫る程だ。
また、シート下スペースには24リットルという大容量のメットインスペースを設けている。

作りやコンセプトは最高だが、凝った作りな為、価格もヴェクスターシリーズよりも10万円近く高い設定となってしまったのがネックといえばネックか。しかし、アヴェニスの人気は今だ衰えていない。
バンディット250 1989年11月登場 当時価格51万5000円

ウルフに代わる次世代のネイキッドとして登場。

新設計の鋼管製フレームに、GSXR250Rのエンジンを低中速向きにリセッティングしたものを搭載。
車体は現代のネイキッドに近いデザインとされ、スリムでスタイリッシュに。
ウルフ同様、町乗りをメインとして設計されおり足付き性の良さや高めに設定されたセパレートハンドルを採用。出だしの加速はウルフ以上のものだった。また、90年4月にはパイプハンドル仕様もラインナップに追加した。

1991年5月には、FRP製のロケットカウルを装備したリミテッドを58万5000円で発売。

1995年2月には、低速時と高速時でカムが切り替わる、可変バルタイエンジンを搭載した「V」を発売。動力性能を飛躍的にアップさせた。
ボルティ 1995年10月登場 当時価格29万8000円

DRベースの空冷4ス単気筒エンジンを搭載したロードスポーツ。

耐久性の高さで定評があった単気筒エンジンは独特のサウンドを奏で、YAMAHAの名車SRにも勝るとも劣らない独自の個性を持ったバイクだ。
小柄な車体ながら、ゆったりとしたライディングポジションで女性にも人気を博していた。

同年12月には、タンデムシートを廃止して、リアキャリアを装備し、さらにセンタースタンドも採用したビジネスユースモデルの「C」をラインナップ。
キャリアには、積載物を傷つけないようゴムマットを設けており、細かい配慮もうれしい一台だ。
コブラ 1989年10月登場 当時価格53万9000円

ウルフシリーズ同様に、水冷4スト4祈祷気筒モデルのGSX250Rのノンカウル仕様がこのコブラだ。

変更箇所もウルフと全く同じだ。
フルカウルを外し、丸目ヘッドライトを採用。ミッションは5,6速をローギアー化し、街乗り仕様となっている。フロントもダブルディスクからシングルディスクへとデチューンされている。

特徴は、フルカウルがなくなった事でラジエーターへの導風板が必要となり、エンジンの左右にラジエーターシュラウドカバーを装着していた。(写真では外されています)

この特徴的なシュラウドカバーがコブラのアクセントとなり、固体のイメージを強調させていた。
DF200E 1997年3月登場 当時価格35万5000円

ハスラーの後継機、ジェベル200をベースに、アウトドアでの使用を強化させた派生モデルだ。

20馬力を発生するエンジンに変更はないが、リアに大型キャリアを、ヘッドライトにはミニキャリア付きライトガードを装備。
さらには、標準でオイルクーラーを装備し、ローギアでの高回転走行を可能とさせていた。

その無骨なスタイル・運動性能の高さから、一時的に陸上自衛隊でも採用されていた事もある。
DR250R S/SH/R 1990年1月登場(S) 当時価格41万9000円

TSハスラーシリーズの直接的な後継機。

エンジンはSUZUKIお得意の油冷式4スト単気筒を搭載。29馬力を発生させた。
また装備も豪華で、フロントには倒立式フロントフォークを、リアスイングアームには鍛造を用いている。

「SH」(44万9000円)には、画期的な車高調整機能を搭載し、体格を選ばない万能オフローダーとして人気を集めた。

1995年3月には「R」をラインナップした。
エンジンをDOHC化し、クラストップの31馬力をマーク。オイルクーラーも装備した。
(写真はR)
GF250/F 1985年4月登場 当時価格45万9000円

スタンダードな特性を持つ41馬力水冷4スト並列4気筒エンジンを搭載したピュア・スポーツ。

レーシーなボックスフレームにPDF付きフロントフォーク、フローティングディスクブレーキとスポーティな装備を持つコンパクトな車体が特徴だ。
また足付き性も良好で、身長の低い女性でも楽に扱え人気を博した。

1986年2月にはハーフカウル付きの「S」を48万9000円でラインナップ。
フロントはダブルディスクにグレードアップされ、リアサスも見直されさらにスポーティな味付けに。
グラストラッカー 2000年4月登場 当時価格38万4000円

ボルティをベースに、ワイドなアップハンドル、フロント18、リア17インチホイールを採用したトラッカーモデルがグラストラッカーだ。

エンジン、フレームはボルティそのままだが、ベース車の面影はほぼ消し去っている。
当時から始まったビッグスクーター、シティトラッカーブームに乗る形で登場したモデルだが、ホイールサイズの拡大や無骨なスタイル、カスタムしやすいといった利点で、発売と同時に大ヒットを記録した。

ライバルはHONDAのFTR223、YAMAHAのTW200あたり。しかし、既存モデルのイメージチェンジで、ここまでヒットを記録したモデルもそうないだろう。
グース250 1991年12月登場 当時価格49万9000円

DR250ベースの30馬力、油冷式単気筒エンジンを搭載したシングルレーサースポーツ。

低く構えたセパレートハンドルを採用し、ヒップアップで戦闘的なネイキッドレプリカそのもののスタイルにシングルエンジンを搭載する独特の作りだが、そのスタイルに恥じない運動性能を誇った。
また、兄貴分のグース350とフレームを共用しており、若干パワーウェイトレシオには劣るが、そんな事は感じさせないほど軽快な走りを見せた。
GS250FW 1983年3月登場 当時価格47万9000円

250ccクラスでは、世界初となる水冷4ストDOHC並列4気筒エンジンを搭載したミドルクォーター。

当時のクラス最強を誇る36馬力を発生させたエンジンは、ストレス無くレッドゾーンまで回るが、ピーキーな特性は全く無く、初心者ライダーにもうってつけの入門モデルとなり人気を博した。

ハーフカウルの採用で高速でも疲れる事無く運転出来、ANDF(アンチノーズダイブフォーク)の採用で、タイヤの接地感もなかなかだった。
GSX250E 1980年1月登場 当時価格32万円

空冷4スト並列2気筒エンジンを搭載した80年発売の初期モデルは、兄貴分の400と同じデザインで登場したが、フレームは専用設計され、400よりも20kg軽い軽量な250として個性を主張した。

1982年2月にはフルモデルチェンジ。
ボディに「カタナデザイン」を採用し、今までの角ばったデザインから一変、流れるような流線型のボディに生まれ変わった。エンジンやフレームに変更は無いが、フロントフォークにANDFを採用し、より走行性能を高めたモデルだ。

1983年3月にはビキニカウルを装着したモデルを35万5000円でラインナップに追加。カラーリングはツートンカラーに限定された。
GSX250FX (KawasakiからのOEM供給車)

Kawasakiのミドルクォーター、バリオスUのカラーリングを変更して発売。SUZUKIには現在250ccクラスを代表するモデルが存在せず、OEM供給は苦肉の策か?
性能面での変更はなく、デザイン、性能ともにバリオスUとなんら変わらないスペックだ。
単色の他に、ワークスカラーの白・青・黒のトリコロールカラーが特徴だ。


水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒/40馬力・15000rpm/車重147kg/F:110 70-17 R:140 70-17/価格50万9000円
GSX250T 1981年2月登場 当時価格32万円

GSX250Eをベースに、アメリカンバイクの要素を取り入れた派生モデルだ。

当時、SUZUKIの250ccクラスではアメリカンのラインナップがなく、主流だったGSXシリーズに急遽取り入れた形だ。
とはいえ、シート高は変わらないもののアップハンドルにティアドロップ形のタンク、メッキフェンダーなどを採用し、アメリカンスタイリングに手抜きはない。
エンジンもGSX250Eのものをそのままデチューンする事無く搭載しているので、動力性能は侮れない物があった。
GSX‐R250 1987年3月登場 当時価格53万9000円

SUZUKIの主力スポーツのGSXシリーズに、最小排気量の250ccモデルが登場。

最後発だけに、これまでの750、400の利点を凝縮して新開発された水冷4スト並列4気筒は、クラス上限の45馬力を軽くマークしていた。
丸目デュアルヘッドライトは兄貴分と同じデザインだが、フレームは高剛性に設計され、138kgの軽量な車体も相まって動力性能もクラストップだ。
同排気量の2スト250ccにも引けを取らない走行パフォーマンスを見せつけ、当時は話題を呼んだ。

また、フルカウルボディと同時に、ハーフカウル仕様(写真)もラインナップしていた。フロントにはダブルディスクブレーキを装備している。
GT250 1971年2月登場 当時価格19万7000円

SUZUKIの初代ネイキッドバイク、T250の発展型。

T250は角ばった直線基調のデザインだったが、GTでは滑らかなデザインに変更。
エンジンもT250の空冷2スト並列2気筒と変わらずだが、空冷フィンの形状を見直し、冷却率をよりアップさせている。フレームも基本的に変更は無い。

72年5月にはフロントディスクブレーキ、キルスイッチを採用。また、シリンダーヘッド上部に冷却風を取り込むための入口、ラムエアヘッドを採用。このラムエアヘッドは、名車GT380で初めて採用された新技術だった。

76年12月の最終型では、クランクシャフトなど、エンジンパーツの剛性をアップさせ、馬力もそれまでの30.5馬力から32馬力へとパワーアップしている。
TS250ハスラー 1968年4月登場 当時価格19万3000円

SUZUKIを代表するオフロードスポーツがこのハスラーシリーズだ。

最初期モデルは、空冷2ストエンジンを搭載し、北米への輸出仕様を国内向けにデチューンしたものだった。とはいえ、頑丈なフレームに太い低速トルクなど、悪路走破性は当時としてはトップクラスだった。

1977年5月にはフルモデルチェンジ、新フレームにトルクアップされたエンジン、窒素ガス封入の倒立マウントリアサスペンションを採用して登場。

最終モデルとなる1981年2月登場のモデルでは、当時の市販モトクロッサーRM風のスタイリング、カラーリングを採用。

このハスラーで培われた技術は、後のジェベルシリーズに受け継がれていくことになる。
イントルーダー250 1994年6月登場 当時価格53万9000円

アメリカンブームの再来により、兄貴分の400ccをスケールダウンさせたイントルーダーシリーズの末っ子。

800、400はシャシーを共有していたが、この末っ子は専用フレームを採用。重量バランスは400クラス以上に優れていた。
スタイルも忠実にアメリカンを意識し、リアに大型のフェンダー、かなり低く設定されたシートにアップハンドルと作りは上々。

もう一つのアメリカンシリーズ、サベージとともにSUZUKIを代表する本格派アメリカンバイクだ。
ジェベル200 1993年3月登場 当時価格32万9000円

ジェベルと名乗っているが、ベースは旧シリーズのSXだ。

空冷4スト単気筒エンジンのスペクは20馬力と変わりは無いが、全域に渡りトルクフルで力強い加速を見せた。

また、オフ車らしからぬ装備も充実。
ヘッドライトにはハロゲンバルブを採用し、夜間走行でも安心してアクセルを開けることが出来た。さらにはオフロードバイクとしては大容量の13リットル燃料タンクで、ツーリングにも最適な一台に仕上がっていた。
ジェベル250 1992年11月登場 当時価格43万9000円

DR250をベースに、ツーリング用途色を濃くしたモデル。

油冷エンジン方式に変更は無いが、低中速をメインにリセッティング。実用性重視の設計で、取り回し、旋回性能など非常に扱いやすいものとなった。
とはいえ、DRの血統は確実に受け継がれており、基本コンセプトのオフロード走行はしっかりと堪能できる仕上がりだ。

当時のオフロードとしては珍しい丸型ヘッドライトに、ライトガードを装着するなど、特徴的なバイクだ。

96年2月には、49万9000円で「XC」を追加。
足廻りを再度見直し、ラリー色を強めたバージョンだが、セルスターターや近代的なデジタルメーターを採用し、人気を集めたモデルだ。
GSX250Sカタナ 1991年5月登場 当時価格56万5000円

ドイツ人デザイナー、ハンス・ムート氏によってデザインされ、熱狂的なファンを獲得したGSX1100Sカタナのフォルムを、そのままスケールダウンしたカタナシリーズの最排気量車。

ディテールを一切省く事無くスケールダウンされた車体の完成度は目を見張る物があった。
エンジンはメーカー自主規制後の40馬力のバンディット250の水冷4スト並列4気筒を搭載し、カタナの名に恥じない動力性能を確保した。

リアサスにはタンク別体式のショックを採用し、乗り心地もハイレベルなものだった。

発売と同時に、それまで車検や維持費などで買うのを躊躇していたカタナファンが殺到し、一躍大ヒットモデルとなった。
NZ250/S 1986年2月登場 当時価格39万9000円

同時期に発売されたGFとは対照的に、スリムなデザインで登場したライトウェイトスポーツ。

美しい流れるようなボディに、SUZUKI伝統の油冷単気筒エンジンを搭載し、パワフルな走りは女性にも高評価だった。
全幅は50ccクラス並にスリムに設計されており、タイヤもフロント90、リア100とこちらもスリム。

また、2万円安でノンカウルバージョンの(写真)もラインナップ。ヘッドライトは角目としている。
RG200ガンマ 1992年5月登場 当時価格48万5000円

ウルフ同様、TS200の水冷2スト単気筒を搭載した、250cc顔負けのレプリカモデルだ。

エンジンは35馬力とウルフと変わらないが、高回転型にチューンされ高速の伸びは下手な250ccレプリカを余裕で超える勢いだった。

また、リアにはRGVガンマと同じ湾曲型のスイングアームを採用し手入るのも特徴だ。さらには徹底的に贅肉を落とし、フルカウルボディながら車重はウルフと変わらない125kgとしている。
RG250 1978年6月登場 当時価格27万9000円

これまでのSUZUKIは、排気量が違う同シリーズ内でのフレームの共有が多く、動力性能に不満の声が少なくなかった。このRGはそれを解消し、各排気量クラス専用設計のフレームとし、運動性能を考慮したシリーズだ。

250ccの空冷2ストエンジンに、本来の走りを引き出す126kgの車重で400クラスを凌駕するほどのスポーツモデルだった。2ストのスポーツ性能を世に知らしめた貴重なモデルだ。

1980年3月には、「E」をラインナップ。(写真はE)
エンジンやフレームには変更は無いが、ホイールを星型キャストホイールに変更した。
RG250ガンマ 1983年3月登場 当時価格46万円

SUZUKIを代表するスポーツレーサーレプリカがこのガンマシリーズだ。

市販車初となるアルミフレームを採用し、新開発のエンジンはクラス上限の45馬力を発生させる水冷2スト並列2気筒のパラレルツインを搭載。
足廻りはフロント16、リア18インチホイールを採用し、フロントフォークにはANDFを組み込み、ハードなセッティングとしている。タイヤは標準でミシュランを履かせていた。

ワークスマシンRGγと同様に、タコメーターは3千回転以下の表示がなく、ダイレクトに動くメーターの針がライダーを魅了した。

バイク乗りなら誰もが知っている「レーサーレプリカ」という言葉は、このガンマから生まれたのである。
RGV250ガンマ/SP 1988年3月登場 当時価格56万9000円

レーサーレプリカ全盛の時代、各メーカーが高性能マシン開発に着手。SUZUKIも従来のガンマをフルモデルチェンジし、他メーカーに対抗した。

最高出力は既存のままだが、エンジンは90度のV型2気筒に変更され、飛躍的に加速性能をアップさせた。

またSPでは、レースエントリーモデル仕様となり前後サスに調整機能を追加、さらにはクロスミッション、シングルシートも採用するなどの気合の入れようだった。価格は4万円アップの60万9000円。

1990年1月にはマイナーチェンジを超えたマイナーチェンジを敢行。
フロントに250ccクラス初の倒立フォークを採用し、リア廻りも湾曲スイングアームを採用するなどポテンシャルアップ。マフラーも右二本出しにレイアウト。
SPではクロスミッションに加えビッグキャブレター、乾式クラッチを追加装備した。

また、乾式クラッチのみを採用したSPUも同時にラインナップ。
RGVγ‐SP 1996年2月登場 当時価格77万7000円

全てを一新したガンマの最終バージョン。シリーズやグレードをこのSPモデルのみに絞り、低価格化を狙った。

当時、WGPレースにワークス参戦したマシンに搭載していた、70度のV型2気筒を新たに搭載。
加速や高速の伸びはさらに鋭くセッティングされたが、進化は走りの面だけではなくセルスターターを採用している等、ユーティリティも向上されている。

元々タンデムするバイクではないのだが、空力を考慮してリアシートの形状が丸く設計されており、タンデム走行はかなり厳しいものがある。
RH250 1984年4月登場 当時価格39万9000円

2ストオフロードスポーツの真髄を余すところ無く堪能出来るハイスペックモデル。

大柄でロングホイールベースな車体ながら、最高出力は当時のクラストップの35馬力というハイパワーを発生させる水冷2スト単気筒を搭載していた。

また、山など高度が高い場所などでは空気が薄くなり混合気の割合が狂う場合があるのだが、クルマに搭載されているEFIと同じ原理のAARという装置が搭載されており、場所を問わず走れる万能オフローダーだ。

1988年5月にはグリップ前方を保護するナックルガードとフロントフォークプロテクターを装備。荒地での走破性をさらに高めた。
RMX250S 1992年5月登場 当時価格45万9000円

車体をコンパクトに設計し、シングルシート仕様とし、市街地での走行も楽にこなせるデュアルパーパスモデルだ。

水冷2ストエンジンはなんと40馬力を発生。しかし、市街地用途も取り入れているため、ピーキーな加速などはせず、非常に扱いやすいエンジン特性を持つ。特に中速域は2ストとは思えないほどトルクフルなものだった。ブレーキは前後ディスクとしたが、小径のプレートを採用しており、ストッピングパワーはマイルドなものだった。

また、タイヤも細かいブロックタイヤを採用し、アスファルト走行でも乗り心地を犠牲にせず、軽快な走りが楽しめた。
スカイウェブ250 1998年3月登場 当時価格52万9000円

YAMAHAのマジェスティ人気に対抗するべく、SUZUKIが開発した初のビッグスクーター。

エンジンは23馬力を発生させる、新開発の水冷4スト249cc単気筒を搭載。
動力性能はというと、41パイと太いフロントフォークに、リアにはリンク式モノショックサスを装備。ホイールは前後13インチとするなど、かなり大柄な車体に設計されたが、乗り心地を重視した扱いやすいスクーターに仕上がった。

また、シート下スペースにはフルフェイスが2個余裕で入るほどの容量を設けており、実用性もクラストップレベルだった。
しかし、独特な大人のスタイルが逆効果か、マジェスティを超える販売は達成できなかった影の実力車といえる。
スカイウェブ250 2002年8月登場 当時価格54万9000円

大柄な車体、13インチのホイールはそのままに若者向けにフルモデルチェンジを敢行したスカイウェブ。

ヘッドライトはマルチリフレクターのデュアルヘッドライトとし、ボディデザインもスタイリッシュなローフォルムに大変更。
このモデルチェンジが功を奏し、一時はマジェスティ、フォルツァを越える販売台数を記録したヒットモデルだ。カスタムパーツも多数用意され、若者を中心に支持を得た。

また、ショートスクリーンやパイプハンドルを採用した「S」もラインナップしている。
SW‐1 1992年2月登場 当時価格68万8000円

どのジャンルにも属さない、異色のロードコミューター的存在がこのSW‐1だ。

外見はフルカバードボディを採用し、新しくもどこかレトロな雰囲気をかもし出すスタイルが、当時大いに話題を呼んだ。

エンジンは空冷4スト単気筒の20馬力。
走行面ではなく、思い切り扱いやすさを求めたセッティングで、外見とは正反対に軽いフットワークが魅力だった。
また、シフトチェンジペダルは特徴的なシーソー式を採用した。

価格は異例の70万円に迫る設定だったが、今やプレミアがつき、それ以上の値段で取引されているようだ。
TS200R 1989年5月登場 当時価格38万8000円

70年代後半から80年代にかけてヒットモデルとなった、TSシリーズの200cc。

専用設計の新開発エンジンを搭載し、35馬力のハイパワーを搾り出す。セッティングは低中速向きに偏らせ、扱いやすさを重視したマイルドな乗り味となっている。

フロントフォークは高価な倒立フォークを装備させ、TSの最人気を狙った豪華装備としていた。
また、112kgと軽量な車体に、それほど高くないシートとしたことで女性ユーザーにも一目置かれていた。が、やはり低速はパワフルで、クラッチワークを舐めてかかると、発進時にウイリーをかましてしまう事もあったようだ。
ヴェクスター125/150 1997年4月登場 当時価格29万8000円

アドレスV100に変わるシティコミューターとして開発された。アドレスより排気量を高く設定し、125ccに加え高速道路もOKな150ccもラインナップしていた。

エンジンは12馬力を発生させる空冷4スト単気筒を搭載。車体もアドレスより大柄に設計し、余裕ある走りが魅力だ。
50ccベースのアドレスV100に比べ、車体が大きい故さすがに全幅は拡大したが、それでも軽快な走りに変わりは無い。

ユーティリティでは、SUZUKIお得意の照明付きメットインスペースに、8リットルの大容量タンクを採用。4ストで燃費も良く、ちょっとした高速ツーリングなら楽にこなしてしまう頼もしいスクーターだ。
ウルフ200 1992年5月登場 当時価格42万9000円

水冷2ストのTS200の強力なエンジンを搭載した、250ccクラス顔負けの性能を誇ったRG200ガンマのカウルレスバージョン。

125kgの車体に35馬力というライトウェイトの組み合わせに変更は無い。
ガンマ200に比べ、ガルアーム式スイングアームは廃止され、タイヤもワンサイズダウンとされたが、気軽に飛ばせる軽量レプリカネイキッドとして250cc並みの話題を呼んだモデルだ。

最近はこのような楽しいライトウェイトスポーツがどのメーカーにもラインナップされていないのが非常に残念だ。
ウルフ 1988年6月登場 当時価格50万9000円

RGV250ガンマのカウルレスバージョン。価格も6万円以上安く設定された。

レーサーレプリカの特徴でもあるフルカウルを外し、丸目のヘッドライトを装着した市街地ユーズ向けにリセッティング。
主に2、3速のギア比を変更し、高速を犠牲にして低中速を重視した。スタートダッシュはガンマ以上だ。

また、フロントはダブルディスクからシングルディスクに変更されたが、あくまで市街地ユースである事を前提として設計されたもので、ストッピングパワーは必要十分だった。

90年の6月までの短期生産だったが、加熱の一途だった当時のレプリカブームに変化を与えた貴重なモデルだった。



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